ネタバレ「スニーキー・ピート」シーズン1～3
何とも個性的な顔立ちの詐欺師マリウスですが、シーズン3まで観終わればちょっと好きになるかも？(まぁ、そう思えたら自身の騙され度を反省？)。シーズン3までを巻き気味に整理しておきます。
シーズン1
「2日後に出所する」と刑務所から弟に電話するマリウス。しかし弟エディ「ヴィンスが10万ドル返せと怒ってる。身を隠せ」と。マリウスは3年前、ヴィンスに詐欺を仕掛け失敗。ヴィンスの仲間で悪徳警官ウィンズローの片目を失明させ、ヴィンスにもウィンズローにも恨まれています。
マリウスは3年間同房だったピートになりすましピートの実家・バーンハート家の農場を訪ねます。ピートは20年も家族と疎遠だったため、マリウスはピートとして家族に迎え入れられます。家族は大黒柱の祖母オードリー、優しい祖父オットー、いとこで警官のテイラー、テイラーの妹でシングルマザーのジュリア、その妹で高校生のカーリー。
マリウスはオードリーに頼まれ家業の保釈金立替業を手伝います。が、隙を見て事務所にある金庫から10万ドルを盗む考えです。しかし、テイラーの車に「マリウス」の免許証を落としたり、カーリーに怪しまれ警察の逮捕履歴を調べられたりと、正体がバレそうになる毎日で、保護観察官との面会にも行かれず、昔の詐欺仲間ケイティに助けてもらいます。しかしケイティのことをウィンズローが嗅ぎつけ、ケイティからの情報でピートの実家がバレます。
一方、オードリーは残忍なドッカリーという男から預かった担保金を投資詐欺で失い窮地に。金庫にお金は無いのです。それを知ったオットーは殺し屋を雇い、自分を殺させ保険金をオードリーに残すことを考えますが、殺し屋はドッカリーの手下に殺されてしまいます。
巻きます。
ウィンズローに捕まったマリウスが森に連れて行かれます。それを見ていたオードリーが後をつけ、マリウスを助けます。マリウスは「俺を信じて」と言って、オードリーとウィンズローを森に残し去っていきます。残されたオードリーは誤ってウィンズローを射殺。
マリウスはヴィンスのカジノに来ました。ヴィンスは自分のカジノでイカサマする客の手口を見破れと、マリウスとエディに命令。マリウスはヴィンス自身をカードゲームに参加させます。妙に思ったヴィンスはマリウスの詐欺だと気づき激怒、イカサマする客のボディーガードを射殺。実は射殺されたのはFBIの潜入捜査官でした。ヴィンスは逮捕され、マリウスはカジノのお金を手に入れ仲間と分けます。
マリウスはピートの実家に戻り、手にしたお金を渡します。そして家を去りますが、見知らぬ二人の男に拉致され「母親が隠している1100万ドルを渡せ。さもないと家族を1人ずつ殺す」と言われます...。
シーズン2
マリウスは1100万ドルを横取りしようと、ピートの母親マギーを探しますが難航。刑務所の所長を騙しピートを釈放させます。1100万ドルの持ち主だったルカは残忍なギャングで、マリウスを2人組の男に見張らせています。見張りもいる、ピートが家族に会いたがる等、今回も色々を綱渡り的に誤魔化しながら、なんとかマギーを見つけますが、逃げられます。マリウスはピートを遠くへ追い払い、見張りも巻き、テイラーからの「戻れ」メールで農場に。と、そこにマギーが。正体がバレる...と思いきやマギーがマリウスを「ピート」と呼びます。ピートから「マリウスは信用できる」と聞いたためなりすましに協力です。そんな2人の元にFBI捜査官が来て「ルカ逮捕に協力しろ」と取引提示が。それを蹴ってお金を回収することに。
その頃、ジュリアはドッカリーに資金洗浄を命令され、苦労の末に成功しますが、より大金の洗浄を命令されます。自分では無理と考え、その道のプロに依頼しますが、「バレリー」という女性を保釈しろと条件を出されます。そしてバレリーが逃げない様な隠れ家を探します。マギーが「倉庫に入れておけばいい」とルカの倉庫を借りることに。しかし、後々、バレリーが妊娠していることに同情し、ジュリアはバレリーを逃がします。
巻きます。
マギーは「お金はカジノにあるバッファローの剥製の中に隠した」と。マリウスは仲間を集め、カジノのど真ん中に展示されているバッファローを見事回収。しかし中にお金はありません。実はお金はマギーがジュリアのために借りた倉庫の中に隠してありました。マリウスが倉庫に行くとマギーとルカがいます。しかしルカは仲間割れで撃たれます。そこへFBIが来てお金とマリウスと仲間を連れて行きます。マギーは釈放。実はFBIもマリウスの仲間でした。「成功だ！」とお金を皆で分けていると、ほとんどが1ドル札で大した金額になりません。マリウスが急ぎ倉庫に戻りますが、マギーはお金を酸につけて処分し姿を消した後でした。
シーズン1で殺された殺し屋の息子が、父親を捜しにオットーの元にやってきます。オットーは友人サムに助けられ彼から逃げます。一方、ウィンズロー殺害事件の捜査が始まり、ニューヨークからやり手の刑事がやってきます。テイラーは捜査進捗を監視しながら、オードリーを守ろうとします。結局、殺し屋の息子にウィンズロー殺しの罪を着せます。やり手の刑事はテイラーの隠ぺい工作とわかっても目をつぶってくれます。
シーズン3
ジュリアがマリウスの正体を知り「家族に二度と会わせない」と農場を追い出します。そんなジュリアはシーズン2でバレリーを逃がしたことが司法妨害罪に問われ、バーンハート家の保釈金立替業も免許停止となってしまいます。
一方、マリウスは元恋人リジーに誘われワイン詐欺で手を組むことに。詐欺業で忙しいマリウスをジュリアが訪ねてきます。実はジュリア、家業の免許停止解除を条件にある人物と取引しています。過去に「サイルミネック」という詐欺師に騙され400万ドルを失った資産家キルベインです。マリウスはサイルミネックを見つけろと言われ、おびきだし計画を立て、贋作師に仕事を依頼しますが7万5千ドルを要求されます。でも、実は、サイルミネックとはマリウス自身のことなのです。キルベインをカモるため探すふり。
その頃ピートのいとこカーリーは、死んだはずの母親ライラが生きているらしいと考え、オードリーと共に曾祖父テックスに会いにカリフォルニアに行きます。カーリーはジュリアにもカリフォルニアに来るようメール。マリウスはテックスに7万5千ドルを出させようと考えジュリアと共にカリフォルニアへ。しかしテックスはチャックと言う男を騙して融資させ店の赤字穴埋めに使っていました。チャックが怒り、ジュリアを誘拐して100万ドルを要求してきます。
そしてリジー、マリウスを信用せず、バーンハート家に25万ドルの保釈金を立替させ逃亡。オットーとテイラーもリジーを追いかけカリフォルニアへ。
巻きます。
マリウスは合流したオットーとテイラーに高級ワインを盗むよう依頼。それを7万5千ドルでコレクターに売り、絵画詐欺の準備をします。キルベインから400万ドル分のダイヤを奪う詐欺に成功、ジュリアを取り返すべくチャックの元へ。しかし一足先にリジーがジュリアを連れて逃げます。マリウスはダイヤと交換でジュリアを取り戻し、チャックは逮捕されます。
ちなみに、カーリーの母親ライラですが、ピートの母親マギーがライラになりすましていたので、生きていると勘違いしただけでした。
マリウスはダイヤを少しくすねており、ジュリアに渡して「優秀な弁護士を雇えば刑務所に行かずに済むぞ」と。全てのトラブル解決、マリウスは「俺のことで話がある」となりすましを告白か？と思いましたが、オットーが「何も言うな、お前はいい子だ」とマリウスをギュッと抱きしめます。
各シーズンとも最終話でスッキリです。シーズン3ラストでオットーがマリウスを抱きしめるシーンはジーンとしました(涙は出ませんが...）。字幕版、吹替え版の両方で観ましたが、人の表情や詐欺の手元等に注目できるので、こだわりのない方は吹替え版がおススメです。
